文:Emi Schemmer

気温も湿度も下がるこの時期。どんなに防寒しても、冬はお肌に大きな負担がかかる季節です。

一日中、暖かい屋内と寒い外を行き来するという人も多いのではないでしょうか。灼熱の満員電車から極寒のホームに降り立ったり、暖房の効きすぎたオフィスから雪道を歩いて帰宅したり、こたつの中から外に出てランニングをしたり。

私たちの肌は、そんな寒暖差と湿度の高低差に繰り返しさらされることで、少しずつダメージを受けています。ダメージが蓄積されると、肌の乾燥を招き、かゆみやひび割れにも繋がってしまいます。

お肌にとって過酷なこの季節を乗り切るには、適切なスキンケアが必須。

今回は、どんなに寒くても、完璧に潤いを保った美肌を保つ6つのヒントをご紹介します。

1. 温かいお風呂に入る

美容のためにも、健康のためにも、ゆっくりお風呂に入ることは大切です。日本人の美の秘訣は、毎日しっかり湯船に浸かる文化にあるとも言われています。

特に肌の乾燥が気になる場合は、お湯の温度にも注意が必要。

寒い夜は熱々のお風呂に入りたくなるかもしれませんが、お湯の温度が高すぎると、肌に必要な脂分までが奪われてしまい、かえってダメージになってしまうことがあります。熱すぎず、心地よいと感じる温度に調節しましょう。

ちなみに、天然の温泉は話が別です。温泉にはミネラルなどの成分が豊富に含まれていて、お湯の温度が高くても肌が乾燥することはありません。冬の温泉旅行は、美肌のためにもぴったりです

2. 内側と外側、両方からの保湿

お風呂で体を温めたあとは、全身にボディクリームを塗ってしっかり保湿してあげましょう。入浴直後の湿った肌にクリームを塗ることで、水分を閉じ込め、日中の乾燥を防いでくれます。

きちんと保湿するためには、クリーム選びも重要。ボディローションや保湿クリームの中には、石油由来の成分が含まれているものもあります。石油系の成分は、寒い季節には肌の乾燥をより進めてしまうこともあるのです。しっかり保湿をしたいのなら、オーガニックやオイルベースと書かれたクリームを探しましょう。

3. 肌を覆う・守る

肌を寒さから守ることは必須です。外出の際には手袋、マフラー、帽子を身につけ、風や雨、雪から肌を守る習慣をつけましょう。

また、寒い季節でも日焼け対策は必須です。

実は、冬の日差しは夏の日差しと同じか、それ以上に肌にダメージを与えると言われています。特にスキーやスノーボードなどを楽しむ際には要注意。SPF30+以上でウォータープルーフの日焼け止めの使用がおすすめです。

4. 家の中を常に加湿する

暖房やヒーターをつけると、家全体を手軽に温められますが、同時に乾燥も招きます。

加湿器やディフューザーを用意して、お部屋の湿度を保ちましょう。適切な湿度は肌を柔らかくしてくれるだけでなく、体調を崩しにくくする効果も期待できます。特に寝室の加湿は重要です。

もし、パートナーのいびきに悩まされているのなら、加湿器を導入することで解消されるかもしれません。

5. 水分補給

冬になると、ココアやコーヒー、紅茶などの温かい飲み物につい手が伸びて、水を飲むのを忘れてしまうという人も多いですよね。しかし、美肌のためには水が一番。

内側からの充分な水分補給が重要です。小まめに水を摂るために、水筒を持ち歩きましょう。

どうしても温かい飲み物を飲みたい場合は、コーヒーよりも緑茶をおすすめします。緑茶にはカテキンが多く含まれており、天然の抗酸化物質による抗炎症作用や抗ガン作用が期待できます。

ちなみに、緑茶は体の内側からだけではなく、外側からも取り入れられます。カップ1杯の緑茶を冷ましてから、コットンに含ませて化粧水として顔に塗ってみてください。緑茶には、毛穴を引き締め、肌の調子を整える効果があるのです。作った緑茶はボトルに入れて冷蔵庫で1週間程度保存できるので、冬の毎日の美容ルーティンの一部にしても良いですね。

6. スクラブで余分なものを取り除く

保湿の効果を最大限にするためには、古い角質を取り除いておくことも重要です。特に手足は、冬になると古い角質が溜まりやすいです。少なくとも週に1〜2回、全身をスクラブしてあげましょう。

顔の角栓が気になる場合は、刺激の少ない専用のスクラブやクリームを使いましょう。唇を含めた顔全体になじませ、優しく洗い流します。その直後に保湿をしてあげることで、より滑らかな肌へと変化します。