肌は私たちの体で最も規模の大きい、最も重要な臓器です。他の臓器や骨、人体などの保護、体温調節、また、免疫や五感に対しても働きます。
私たちの肌に触れているものの約60%が私たちの体内に吸収されていることをご存知ですか。つまり、スキンケア用品は身体全体に影響を及ぼす可能性があるということです。化粧品やスキンケア用品についての規制は各国や地域によって様々であり、各商品の成分や製法、相互作用については気をつけなければなりません。
複数の成分を含む美容製品は望まれない肌トラブルを引き起こす可能性があります。アレルギー性皮膚炎や痒み、湿疹、ホルモン異常によるニキビなどがこれに該当します。体全体に対して悪影響を及ぼすこともあります。
警戒すべき成分トップ10
1. アルミニウム:エストロゲンに似た影響が予想される有毒性の金属で、ホルモンバランス機能に悪影響を及ぼします。発汗抑制剤や防臭剤等のケア用品においてよく見られます。
2. ジエタノールアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミン:透明で粘性があり、アンモニア臭があります。メイク落としや石鹸、アイメイク、香水、ヘア用品、日焼け止めクリームなどに見られます。
3. DMDMヒダントインとイミダゾリジニル尿素:アレルギー反応や炎症、頭痛、睡眠障害などを引き起こすホルムアルデヒドを放出する防腐剤。スキンケア商品、化粧品、シャンプー、コンディショナー、洗剤などで見受けられます。
4. 鉱油:石油の副産物の一種で、毛穴を過剰に塞いでしまう恐れがあります。毒素の排出ができなくなってしまうため、ニキビやその他の炎症が起こりやすくなります。クリームやローション、軟膏などの化粧品によく登場します。
5. パラベン:ラベルに記載されることは少ないですが、しばしば防腐剤として使用され、ホルモンバランス異常を引き起こす恐れがあります。保湿剤や防臭剤によく含まれています。
6. ポリエチレングリコール:肌の水分量やバリアに悪影響を及ぼす恐れがある成分です。肌の油分や汚れを溶かし取るタイプのメイク落としによく使用されています。
7. フタル酸エステル:化粧品において潤滑油として使われています。環境ホルモンとして知られ、乳癌や先天性の生殖器障害に関係があるとされています。香水や爪磨き、保湿剤、シャンプー、ヘアスプレー、洗剤などに使用されています。
8. シロキサン:化粧品のソフトさ、滑らかさ、みずみずしさを高めるために使用されています。環境ホルモンとなる可能性があり、自然界の動植物への脅威となるシクロテトラシロキサンであることが指摘されています。
9. 合成香料:人工化合物には注意すべきです。ラベルに表記されていない数百から数千もの成分が含まれています。美容用品以外の日用品にも使用されています。
10. トリクロサン:甲状腺機能を脅かす恐れのある合成抗菌剤で、ダイオキシンへ変異することもあります。石鹸、マウスウォッシュ、シェービングクリーム、防臭剤、歯磨き粉などで使用されています。
スキンケア用品の成分表示をよく読みましょう。見慣れない単語を飛ばして読んではいけません。また、敏感肌やヴィーガン、オーガニック製品として適することが証明されているような質の高い成分が含まれた商品を選びましょう。体に悪影響をもたらすかもしれない毒素や防腐剤が入ったものは選ばないようにしましょう。