Dr. Robert Jens Schemmer FRCP(c)
肌は身体の中で最も重要な器官です。
肌は表皮・真皮・皮下組織の3層から構成されており、それぞれが重要な役割を果たしています。
表皮
表皮は、角層(かくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)の4つの層からできています。いずれも、細菌やウイルス、さらには外的環境から身体を守る最初の防御線として機能する重要なものです。
表皮が乾燥すると、バリア機能が低下し、ダメージが生じます。
表皮の機能を破壊する要因として、環境要因、気候、過度の日焼け、加齢などが挙げられます。また、汚染物質や環境有害物質は、表皮のコラーゲンや皮脂膜を破壊し、肌のバリア機能を低下させます。人口密度の高い都市部や大気汚染が深刻な地域に住む人は、老化が早く、色素沈着や肌荒れを起こしやすいという研究結果が出ています。
したがって、
肌を清潔に保ち、天然由来の栄養素で保湿してあげることが重要です。もちろん、肌にダメージを与える過度の日焼けを避けることも大切です。
真皮
真皮は魔法の層!真皮は主にコラーゲン、エラスチン、そして、その2つの成分を作り出す線維芽細胞から成り立っています。真皮には血液やリンパ管、汗腺、毛包、皮脂腺も含まれています。リンパ管は肌へ栄養素を送り、不要物や毒素を回収する役割を担っています。汗腺は身体の冷却や毒素排出時に発汗を行い、毛包は毛根を生成、保護します。皮脂腺から分泌される皮脂は肌をソフトで滑らかにする役割を持ちますが、過剰な分泌はニキビや吹き出物につながります。
真皮は年齢とともに薄くなり、シワの量や色合い、ハリツヤなどに影響を及ぼします。肌のコンディションを保ち、紫外線を避け、良い成分のスキンケアグッズを使用することで真皮の老化を遅らせることができます。
真皮は、魔法のようなことが起こる場所です。
真皮の大部分はコラーゲンとエラスチン、そして、その2つの成分を作り出す線維芽細胞で構成されています。
真皮層には、血液やリンパ管、汗腺、毛包、皮脂腺があります。
血液とリンパ管は、肌に栄養素を送り、不要物や毒素を排出する役割を担っています。汗腺は状況に応じて発汗を行い、体を冷やしたり、毒素を排出する働きをします。毛包は毛根を生成、保護します。皮脂腺から分泌される皮脂は肌を柔らかく滑らかに保つ役割を持ちますが、過剰な分泌はニキビや吹き出物の原因となります。