マスクネは2021年に最も広まったスキンケアトラブルの一つです。
フェイスマスクの下の吹き出物や刺激に悩まされていませんか?
あなただけではありません。
この1年ほどで、多くの人が肌の悩みを訴えるようになり、今では流行語もできています。
“マスクネ”とは、「マスク」と「アクネ菌(ニキビの原因菌)」をあわせた造語です。
これは、Covid-19が大流行する中、マスクを使い続けた結果、今までにない吹き出物や様々な肌荒れを経験する人が続出したことから、生まれた言葉なのだそうです。
フェイスマスクは、2020年以降、私たちの日常生活に欠かせないものとなり、急速に広がるウイルスから自分自身や他人を守るための最も身近なアイテムとなっています。
その一方で、マスクは肌のコンディションを悪くさせてしまうものでもあります。
マスクネのメカニズム
マスクネは、マスクの長時間の使用による肌への摩擦で発生するもので、臨床的にはアクネ・メカニカと呼ばれています。
また、鼻や口を長時間覆っているため、湿度が高くなることも原因のひとつです。
暑い、湿っている、汗をかいている......これらの不快感は、細菌の温床となり、皮脂分泌を増加させ、毛穴を詰まらせてしまうのです。
これは、肌にとって良いことではありません。
マスクが直接肌に触れる部分には小さな白ニキビができたり、時には顔の下半分にかぶれのようなニキビができたりと、深刻なケースもあります。
"サリチル酸、ティーツリーオイル、あるいはカレンデュラエキスが配合された洗顔料を探しましょう。"
ニキビができ始めてから、ストレスや不安、運動不足や偏りのある食生活、過剰なクレンジング、あるいはホームケアのやり過ぎ等が加わると、深刻な肌トラブルに繋がってしまいます。
洗顔のしすぎで、乾燥しやすい肌質になってしまうリスクが高まります。
そして、乾燥を補うために皮脂が過剰に分泌されるようになり、結果的に吹き出物ができてしまうのです。
<マスクネ・トリートメント> 肌を守るためにできることは?
肌荒れや吹き出物を防ぐために最も重要なことは、洗顔と保湿を十分に行うことです。
つまり、シンプルで効果的なスキンケアの習慣を守ることが重要なのです。
ここでは、マスク習慣による刺激に負けない肌づくりのためにいくつかの重要なステップをご紹介します。
<クレンジング>
マスクを定期的に着用する場合は、しっかりとした洗顔が必要です。
マスクをする前と後に、必ず洗顔をしましょう。
洗顔のしすぎを防ぐために、朝と寝る前の習慣をつけましょう。
サリチル酸やティーツリーオイル、カレンデュラエキスが配合された洗顔料を探しましょう。
この3つの成分は、余分な皮脂を取り除くと同時に、毛穴の汚れによる肌荒れを防ぐ効果もあります。1日のうち、ちょっとした時間に、温かいフェイスタオルで優しく洗顔(拭き取り)してください。フェイスタオルの蒸気が、毛穴に詰まった皮脂や汚れを取り除いてくれます。
<保湿> ノンコメドジェニック(オイルフリー)化粧品を使用する。
肌の水分バリア機能を維持し、不要な細菌をブロックするため、保湿をしっかり行います。朝の洗顔後、保湿剤を塗り、数分間乾燥させてからフェイスパックをつけます。オイリー肌やニキビ肌の人も、保湿剤を使うことで肌のバランスを整え、最適な状態に保つことができます。これは、マスクネを発生させないために不可欠なものです。
<オーナチュラル(メイクアップフリー)を試してみる>
フェイスマスクをしている間は、ファンデーションやコンシーラーを省くことも考えてみましょう。重めのファンデーションやコンシーラーは、マスク下の湿度が高くなるため、肌の皮脂分泌に影響を与え、毛穴の詰まりや吹き出物が増える可能性があります。この時間を利用して、肌が呼吸できるようにしましょう。もし、まだメイクをしたくてたまらないなら、目の周りだけメイクをするようにしましょう。
<治療> 急な吹き出物や肌荒れに対応する製品
マスクと肌の摩擦で赤みが出た場合は、すぐにスポットケアを始めることが重要です。マスクを外した後、ぬるま湯と肌にやさしい洗顔料で顔を洗い、クリームやジェルを患部に塗布します。
ご自宅でケアする場合、過酸化ベンゾイル、サルチル酸、またはティーツリーオイルのような成分が含まれているアイテムが安全で効果的です。
ニキビや吹き出物が数週間以上続く場合は、必ず皮膚科医に相談してください。
多くの国が社会と国境を徐々に開放し始めていますが、世界的なCOVID-19の波は、私たちが予想するよりももう少し長く続く可能性があり、自己隔離、社会との距離、そしてマスク着用の生活が続くことを余儀なくされるでしょう。
しかし、その間に私たちができることは、現在のライフスタイルに適応しながら、その状況下で最も健康的な生活を送るための具体的な対策を講じることでしょう。
肌のバリア機能を高め、衛生管理を徹底し、ポジティブに過ごすことで、今を乗り切ることができると思います。
MOSAIK株式会社 代表 エミ・シェマー・ウノ